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〜 日曜日の災難 〜
『ただ君の幸せを‥‥。』より 立石 和樹


今日の朝見たTVの占いは、決して悪くはなかったはずなんだ。むしろ、良かったほうだと記憶している。でも、今のこの状況は一体何なんだろう。

「おめでとうございま〜す!!3等賞『高級チョコレート』セットです!!」
「‥‥‥‥‥」

母さんに頼まれた買い物。その際に、これで一回くじが出来ると渡された券。どうせティッシュだろうと思いつつとりあえずやってみればこの騒ぎ。

「はい、どうぞ〜」
「‥‥‥‥どうも」

全然ありがたくない顔で、とりあえず差し出されたチョコレートを受け取る。そのままその場から離れて、溜息を吐く。

「‥‥あの占いは当たらないな」

なぜなら俺は、甘いものが嫌いだ。よって、このチョコレートは食べられない。

「あら!!和樹くんじゃない。ちょうどいいところに」
「え?」
「実はね‥」

差し出されたクッキーの箱詰めに、うんざりする。今日は本当についてない。


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